「俺たちは鉄路に生きる」30分短縮版/国鉄分割民営化と闘った労働者の記録

国鉄分割・民営化に反対して、その果敢な闘争ぶりで勇名をはせている勤労千葉の、85年11月から86年3月までの二波にわたるストライキの記録映画。

監督・撮影は、「切腹」「人間の条件 第1・2部」「人間の条件 第3・4部」「人間の条件 完結篇」など日本を代表する名カメラマンとしてだけではなく、

70年の安保闘争を記録した長編「怒りをうたえ」の監督としても知られる宮島義勇。 “「俺たちは鉄路に生きる」30分短縮版/国鉄分割民営化と闘った労働者の記録”の続きを読む

ドキュメント「檄」1988/国鉄労働者・闘いの記録/渡部幸雄・監督作品〔30分Ver〕

分割民営化の嵐の中で、2波のストライキに実力決起した動労千葉。

1987年4月から約一年にわたり、組合員一人ひとりの生活と労働、闘いと団結を記録する。

国鉄労働者の苦悩、葛藤、怒り、歓喜・・・が浮きぼりにされる。

動労千葉の労働者はどう闘ったのか、どのように団結を維持し勝利してきたのか・・
民営化と規制緩和の吹き荒れる中、必死でがんばりぬいているすべての労働者の必見の記録ビデオ

渡部幸雄・監督作品

配属差別、強制配転、基地統廃合
組織破壊攻撃との闘い
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鉄道労組のゼネスト突入宣言文   2016年9月27日 全国鉄道労働組合中央争議対策委員会委員長 キムヨンフン

ゼネスト宣言文

労働は商品ではない! われわれの崇高な労働は使用者の意のままに決定され、いつでも廃棄処分することができる費用ではない。
公共部門を金儲けの手段として扱うのではなく、常に国家それ自体の目的として扱え。われわれの生産物は市場の食い物ではなく、市民の権利であり、共同体を支える社会共同性の要諦だ。資本の貪欲よりもわれわれすべての権利が優先する。
効率性という名で成果万能主義を装うな。誰かを蹴落としてのみ成果が出ると思い込んでいる市場主義者たちから市民を保護することは、放棄することができないわれわれの神聖な義務だ。
改革という名で国民をだますな。時代錯誤的な国定教科書、建国節騒動がパククネ式教育改革の本質ならば、彼らが主張する公共改革の終着駅は分割・民営化であり、労働改革の別の名はたやすい解雇だ。
今わが社会に最も重要な改革は、公共部門の市場化ではなく、街の商圏まで掌握して入って来た市場の横暴を制御する市場の社会化だ。公共部門の本当の改革は、天下り社長の前に列を成すことを強要する成果退出制ではなく、本当の主人である市民社会の経営参加だ。
労働組合を嫌悪するな! 労働組合が滅びた廃墟の中に経済民主化の花は咲かない。独裁の亡霊がよみがえり、戦争の危機は高潮した。安保危機と経済危機の震源地は、民心にさからい時代を逆行するパククネ政権だ。今、われわれが抵抗しなかったらそれは反逆だ。
賃金労働者の没落は内需市場の崩壊だ。安い穀物価格に苦しむ農民たちの苦痛だ。未来を失ってしまった青年たちは予備労働者であり、自営業者に追いやられた隣人は構造調整された労働者だった。われわれすべては互いを配慮する平凡な隣人だ。
医療保険無しに生きるように強要することは、健康に生きる権利を剥奪することだ。個人の経済的地位に応じてエネルギーを供給することは、正義ではない。民営鉄道に乗るようにすることは、移動の自由を制限することだ。
われわれは、沈没する船を置いて逃げたセウォル号の船長ではない。効率化という美名で圧迫する安全の外注化は、国家暴力だ。われわれは、加害者にも被害者にもなることはできない。
だからこそ、今日のわれわれの闘争は、わが社会を支配してきた嘘と迷信、すべての古いものとの決別だ。今日のわれわれの闘争は、明日の民衆の福祉だ。
今日のわれわれのゼネスト宣言は忘れずに記憶しよう。怒り、行動しようとしたわれわれすべての約束だ。無垢の子供たちを先に見送った生き残った大人たちとして、最小限の道理だ。勤労基準法を遵守せよと絶叫したチョンテイル烈士の前に捧げる追慕詞であり、国家暴力の犠牲になった故ペクナムギ農民に捧げる弔辞だ。
誇るべき全国鉄道労働組合組合員の同志の皆さん! われわれすべての自由と平等、正義と民主主義を守るために、恐れることなく前進していきましょう。私は皆さんと最も近いところで、勝利のその日まで、いつも共にします。トゥジェン!!

2016年9月27日
全国鉄道労働組合中央争議対策委員会委員長 キムヨンフン

 

2016.6.5 「正社員ゼロ━解雇自由」社会を許すな 動労千葉田中委員長


そして今日、私はこの場で1点だけを述べたいと思います。この時代だからこそ、国鉄闘争を私たちは断固としてこれからも継続していくという決意です。この時代だからこそ、国鉄闘争にもっと大きな力をぜひとも貸していただきたいと思います。
なぜそう訴えるのかということを簡単にここで提起をしたいと思います。いま安倍政権は憲法改悪と戦争に向かって突き進んでいます。この参議院選挙でも3分の2を占めたら改憲に向かって直ちに動き出す。戦争法案を強行しました。だけどこうした動きは国鉄分割・民営化から始まったことです。中曽根が言ったとおりです。「国鉄分割・民営化で総評・社会党をつぶして立派な憲法を安置する」ここから始まった。だからこの時代だからこそ、国鉄分割・民営化反対闘争を断固として継続しないといけない。そう思います。
もう1点です。その裏で戦後労働法制の抜本的な解体攻撃が進められてきています。正社員をゼロにするという攻撃です。解雇を自由にするという攻撃です。これは、もうひとつの改憲攻撃です。だけど、これがどこから始まったのかということです。これも国鉄分割・民営化攻撃の直接の継続です。あの国鉄改革法と派遣法が、ちょうど今から30年前、1986年に同時に施行された。これが労働者の権利を根本から打ち砕く、突破口を開いたんです。だけど僕らは、それに対して30年間、断固として抵抗し続けて、その攻撃をぎりぎりのところで押しとどめ続けてきた。そして、30年へた今、歴史は回りめぐって本当の決戦がきた。そう思っています。だからこそ、国鉄分割・民営化反対闘争を継続する。そう固く決意しました。
今日は韓国・民主労総、全国鉄道労組から2名の仲間を迎えてこの集会を開いています。多くの仲間が、ご存知のとおり、韓国・民主労総は昨年の4月からもう1年以上にわたるいく波にもわたるゼネストを闘いぬいています。このゼネストは韓国で行われようとしている、労働法制の抜本的な改悪、これに対する闘いです。民主労総の指導的な同志たちが多く獄中につながれ、本当にひどい大弾圧を受けながら、民主労総は断固として闘いを築いています。
韓国だけではありません。フランスだって、新聞を見てください、労働法制の全面改悪に対して、何度となく百数十万人によるゼネストが闘いぬかれています。民主労総はこの闘いを通してパククネ政権を惨敗に総選挙で追い込んで、さらにこの6月あらたなゼネストに立ち上がろうとしてるんです。だけど、日本ではまだ憲法改悪にも、労働法制改悪にも闘いはこれからです。なぜなのかです。
それはいったん、国鉄分割・民営化で日本の労働運動が決定的に打ち砕かれたからです。だからこの時代に必要なことは、もう一度、僕らの手で日本の労働運動をよみがえらせる。そういうことであると思います。これが実現できたときに、必ず日本の労働者は闘いに立ち上がる。私はそう確信しています。すでに闘いは始まっています。だって、昨年9月の戦争法案の強行に対して、日本の労働者は国会の前を埋め尽くし、そして全国で数百万人が戦争に絶対反対だ、その声をあげて立ち上がったんじゃないですか? だけど、ひとつまだ欠けてるんです。職場から労働運動を僕ら自身の手でよみがえらせる、その闘いの拠点をつくりだす、無数につくりだす。これがまだ、欠けています。これができて、戦争反対の声と結びついたら、日本の労働者は必ず、間違いなく、歴史を動かすその最前線に登場する。今日、この集会から新しい一歩を築き上げたい。そう私は考えています。
それはできるのか、私は必ずできると考えています。なぜかです。たとえばこの国鉄闘争で皆さんの力がこれだけ結集をしてくれてつくりあげたことを考えてください。国鉄闘争は国労をはじめとした戦後の日本の労働運動に歴史を残す大きな闘争でした。だけど、全部が旗を降ろしました。われわれだけが30年間こうやって闘いを継続しました。そして去年6月、国鉄分割・民営化攻撃のその根幹が、国家的不当労働行為であったことを僕らの手で確定させたんです。つまり、この30年間、国鉄分割・民営化を起点にして起きた日本の労働者に対する本当にひどいひどい攻撃、もうすでに4割―2000万人が非正規に突き落とされて、貧困、ワーキングプア、社会保障も教育も医療もなにもかもが破壊される。こうした30年間のその出発点である国鉄分割・民営化が不当労働行為であった、国家的不当労働行為であった。このことを確定させたんです。そしてそればかりか、その責任がJRにあったこと、このことも法的に確定させました。だから私たちはここからJRに直接、解雇撤回の責任をとらせる新しい闘いが始まる。そのことを宣言できるところまで来たんです。これは単に、国鉄分割・民営化の決着だけではありません。この30年間、後退を強いられてきた日本の労働運動がもう一回よみがえる、その確信(核心)をつかみなおす、そういう新しい闘いに今日を期して入りたい。そう思います。

それともう1点です。これは後で提起がありますから、私からは詳しいことは言いません。労働基本権、労働基準法、労働組合法、つまり労働者が血を流して闘って勝ち取ってきた一切の権利、戦後労働法制、もちろんこれは労働者の怒りの声を体制内的に取り込んでいく仕組みでもあったでしょう。だけど、ぼくらの闘いが、いや先輩方の闘いが築き上げた労働基本権が全部、安倍政権の手で打ち砕かれようとしています。だけど、これは間違いなく、深い深い労働者の怒りの声を呼び覚まします。
そうした兆候はもうすでに始まっています。たとえばつい先日の、あの「保育園おちた日本死ね!!!」あの怒りの声がたちまち広がったってこと、ここに示されています。だけど今、日本の労働者の権利を全部打ち砕こうという安倍政権の手で準備されているこの攻撃は、もっと深いところから、怒りの声を呼び覚ます。この闘いは、すべての労働者の怒りの声を結集し、統一をし、共同させ、そしてこれまで後退してきた労働運動の現実をくつがえして、もう一回、闘いをよみがえらせることができる、そういう基盤に絶対なります。そういうことを僕らは前にしてるんです。

そして、僕らがやろうとしているのは、単に労働法制のかれこれが、この条文がおかしい、この条文が間違っている、そんなものではありません。現実の労働者の闘いを通して、これをひっくり返していくという闘いです。それは国鉄闘争を30年間闘ってきたわれわれだから言えることだと思います。つまり、30年間の闘いのすべての蓄積が、これから生きてくる時代が来てるんだってことです。わたしはそう思います。だから今日、国鉄闘争を断固として継続しようと、そのことを訴えたいと思っています。それは私たちの現場の闘いから、必ず勝利の展望を切り開くことができる。そう確信したからでもあります。僕らはこの間、外注化を粉砕するという闘いを、国鉄分割・民営化の後、16年間継続してきました。この闘いは、つまり、労働者を非正規に突き落としていくということに対して、「絶対に非正規に突き落とさせない」という闘いでした。僕らの組合員が、この闘いゆえに、33名クビになりました。国鉄分割・民営化で解雇されたのが40名、その後、外注化反対闘争で33名が解雇されてきました。だけど、この社会に、新自由主義といわれるこの社会に、これだけ膨大な労働者が未来を奪われて、非正規に突き落とされて、それがひどいって言ってるだけじゃなくて、非正規にさせない闘いが絶対に必要じゃないかって、僕らは思ったんです。この闘いに挑まないで、労働運動の再生なんかできますか? この闘いをやり続けた結果、新しいことが始まりました。それはJRのグループ企業、下請けの仲間たちが動労千葉に結集をし始めてくれたんです。そうしたら、今度そこで始まったことは、まさにいま安倍政権がやろうとしていることなんです。CTS(千葉鉄道サービス)という下請け会社の仲間たちに対して、CTSが提案してきたことは、全員に雇用期限は5年だと通告をする、こんなとてつもないことをはじめました。そして5年目に選考試験を実施して、選考試験に受かった者だけをそれからも継続して雇用する。それが正社員だというですよ。その正社員の賃金は、千葉で時給820円から920円だと、そういう提案でした。いったいこれはなんなんだ。つまり国鉄分割・民営化攻撃を全社会に拡張しようということです。つまりいったん労働者を全部解雇して、選別して、組合をつぶして、雇用を継続する。その正社員として雇用を継続される労働者、それは最低賃金、800円、900円の労働者。こんなことが始まったら、正社員は日本からいなくなる。解雇自由になる。これがいままさに安倍政権がやっている「同一労働同一賃金」の正体です。だけど、このことを教えてくれたのは、外注化反対闘争と、そしてCTSで僕らの元に結集してくれた仲間たちです。(就業規則改悪の)4月1日実施は阻止しました。だけどこれはまだ勝利ではありません。半年間延期させただけです。私たちはいま安倍政権の攻撃にこの秋に向かって、1047名解雇撤回闘争の10万筆署名を、絶対に今度は10万筆を超えて、もっとでかい運動にして、JRにたたきつけるということと、そしてJRにおける安倍政権の労働法制解体攻撃を、現実に打ち破る、この二つの現場からの闘いで勝負をしたいと思います。
そして、これを全職場で、小さな闘いの旗を上げるほしいと思うんです。なぜですか? だってこれは、これからつまり、これから労働契約法の5年ルールというものを悪用した攻撃ですから、2000万人の非正規職の労働者に2018年に向かって全員にかかってくる攻撃ですよ。いや、そうじゃないんです、これは本質的には6000万人の労働者全部を「限定性社員」の名のもとに、全部非正規に突き落とす攻撃なんです。だから安倍政権は、今度発表した「1億総活躍プラン」のなかで、非正規職という言葉を日本からなくすというふうに宣言したんです。それは、非正規職をなくすんじゃなくて、正社員をなくすっていうことなんです。ここで、労働者が立ち上がんないとどうすんのか。これは戦争をとめる力です。労働者の権利を守る闘いは、戦争を止める闘いです。そういう闘いに国鉄闘争はもう一歩立ち上がっていきたい。わたしはそう思います。ぜひともこの旗のもとに多くの仲間が結集していただけることをお願いして、動労千葉からの報告に変えさせていただきます。

1985~7年国鉄分割民営化攻撃と動労千葉の闘い


動労千葉の闘いの歴史のなかで、最も激しい攻防戦となった闘いは、国鉄分割・民営化-­10万人首切り反対闘争であった。
中曽根内閣は、1983年に国鉄を分割・民営化する方針を打ち出し、以降、嵐のような­組合破壊攻撃が吹き荒れた。
この攻撃の激しさは、国鉄の最大組合であった国労が、1983年から民営化が強行され­た1987年までのわずか4年間で、224,000人から44,000人まで減少した­こと、同じ間に130,000人の国鉄労働者が職場を追われたことに示されている。
また中曽根首相は、全日本労働組合総評議会を潰すために国鉄労働運動を潰すことが民営­化の目的だったと後に公言した。この攻撃は、民営化によって十数万人の国鉄労働者を解­雇し、その権利を破壊するだけでなく、労働運動を解体するために仕組まれた国家的不当­労働行為であった。
激しい攻撃のなかで労働組合の対応は、民営化反対:動労千葉・国労・全動労、民営化推­進:動労本部・鉄労と二つに割れた。とくに動労本部は最悪の組合破壊の手先となっ た。(民営化推進派の組合は、後に解散-統合して現在のJR総連となった)
また、国鉄分割・民営化に反対した国労も、1986年の大会で、民営化に妥協する方針­を提起・決定し、組合員の激しい怒りの声によって、3ヵ月後の臨時大会でこの妥協方針­が覆される等の動揺のなかで、ぼう大な脱退者が続出し、組織が分裂して闘いを構えるこ­とができなかった。

動労千葉は、国鉄分割・民営化攻撃との闘いは、全ての労働者の未来と労働運動の存亡を­かけた闘いであることを訴え、家族を含めた討論を重ねるなかから、1985年11月第­一波スト、1986年2月第二波ストを中心とした組織をあげた闘いに起ちあがった。
この闘いは、全国に大きな波紋を広げた。われわれは、意図的な政府発表やマスコミの報­道によって隠されてきた国鉄分割・民営化攻撃の本質を、この闘いによって初めて社会問­題化することができたと考えている。また攻撃は当初から妥協の余地のないものであった­が、そうである以上犠牲を恐れずに闘いぬくことによってしか組合員の団結を守ることが­できないということが、動労千葉のの基本的な立場であった。
警察権力はスト拠点職場を1万名の機動隊員で包囲するという弾圧体制をとり、一方 国鉄当局は、第一波ストで20名、第二波ストで8名の組合員を解雇し、さらにこのスト­ライキに対し約3600万円の損害賠償訴訟を起こすなど、これまでに前例のない激しい 攻撃をしかけた。また、1987年の国鉄の民営化の時点でも、このストライキ時に停職­処分を受けたことを理由にさらに12名の組合員が、民営化された新会社=JRへの採用­を拒否された。しかしわれわれは、組合員が毅然とした闘いを貫いたがゆえに、団結を維­持したまま民営化されたJRにのり込んで、さらに闘いを継続することに成功した。なお­、このストライキは、国鉄分割・民営化に反対した国鉄労働者の唯一のストライキであっ­た。